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Life is almost like a daydream.

鋭利な糸

縫う作業はあらかた終わったので、今日からわた詰めに入った。
わた詰め専用のスタッフィングスティックは持っていないため、グリップのついたカッターキーレンチ(ジョイントのピンを巻くための道具)でぐいぐい押しこんでいる。

ジョイント口はまつり縫いで閉じているのだが、強く糸を引く際に右手小指の関節のあたりが糸の摩擦ですぱっと切れてしまった。テディベアの縫い糸はハリがあり丈夫だが、こんなに鋭利に肉を切るとは驚いた。
関節を動かすたびに傷が開くので地味に痛い。作業用の手袋を導入するべきかもしれない。

ささいな上達

夕方あたりから夜にかけて頭痛。眼窩や顎の下、首筋がみしみしと痛む。
気圧の下降よりも上昇のほうが影響を受けやすいのかもしれない。

新しいくまはあまり急がずすこしずつ縫いすすめている。腕の返し方のこつを掴み、前よりも抜け毛の犠牲が減った。
ささいなことでも、上達を感じることができるのはうれしい。

日記帳セット

持っているムーミンのグッズを日記セットにつけ加えた。
日付シールはテプラのアプリHelloでデザインを作成したものを、できるときにある程度まとめて印刷し、無印の透明ビニルのジッパーケースに入れておく。

巾着の口に通したレースのリボンだと口をきゅっと絞るのがむずかしいため、シンプルなひもにすべきかもしれない。
ムーミンパパのクリップに、親友のヨクサルのアクリルキーホルダーを添える。

巾着は大きめに作ったので使いたいマスキングテープやシールを入れてもまだ余裕がある。読み返す用の『ムーミンパパの思い出』文庫を一緒に入れておいた。

昏い夜をゆく

通院を含む外出のおともは専らコペンハーゲンだが、ほかのモヘアと比べてすこしやらかいため、毛もペタンと寝てしまう。
もう1匹、連れ歩ける子がいるのもよいかもしれないと思いたち、手持ちのモヘアに型紙をうつしはじめた。

沈んでは浮上し、また沈んでを永遠に繰り返し、昏い夜の中ただぐるぐると自分のしっぽを追っているだけのように思えてならない。
うつの治療とはそういうものなのだと、理屈ではわかっていても自分の身に起きていることとなると途端にわからなくなってしまう。

ふわもこの防具

突然の寒さに気持ちが引きずられているのかもしれない。なるべくネックウォーマーとアームウォーマーを室内でもこまめにつけるようにしていたら、頭痛の頻度がやや下がった気がしている。

アームウォーマーはどうしても指先は冷えるが、手首を覆い、袖のすき間から冷気を入らせないということはこんなにも保温につながるのかとびっくりした。

すこしゆとりのあるリブニット編みだが、じゅうぶんあたたかい。冬はこれと湯たんぽでなんとか切り抜けたい。

途方もない情

日中に洗濯したニット素材のものの乾きが芳しくなく、無心でドライヤーで温風をあてているといつのまにか猫がそばに寄り添っていた。

掃除機や車のエンジン音などは苦手で、時には飛びあがるほど驚く猫だが、なぜかわたしがドライヤーを使っている時のみ、こうして寄り添いにきてくれる。大きな音の鳴るものにさらされている人間を心配してくれているのだろうか。人間の思い上がりかもしれない。

だが、実際に猫がそっと寄り添ってくれるたび、そのあまりのやさしさに、胸がいっぱいになる。猫が向けてくれるこの途方もない情に、一体どれほど報いることができるのだろう。