tumulog

Life is almost like a daydream.

たちまち訪れた春

ぼんやりしている間にたちまち春になってしまった。急にあたたかくなったと思えば明日夜はあいかわらず指先が冷えるので着るものに困る。
ひとまず枕カバーをもこもこしたのから麻製のに取り換えた。

ここ最近は数年寝かせていた古川日出男訳『平家物語』をすこしずつ読んでいる。長編を読みきる自信がなく、早々に音を上げてしまうかと思いきや、いまのところ続いている。
去年の今ごろと比べると、ずいぶん本が読めるようになったと思う。このまま継続してゆきたい。

ポーチの中のお布団

持ち歩かないがよく使うものを、無印の透明ポーチにまとめて入れてみた。リップクリームなど転がりやすいものを見失いがちだったのが改善されたように思う。

透明ポーチだけだとなんとなく寂しい気もしたので、ブルーグレーのリネン生地とボタニカル柄のシーチング生地の間にキルト芯を挟んで縫ったうすいお布団のようなものを作って中に入れてみた。
生地にブローチやピンをつけてみてもよいかもしれない。

ポーチの写真を撮っていたら、あたらしいもの好きのふたごがさっそく見物しにやってきた。

あたらしいお洋服

くまのおでかけ着をすこしずつ縫っていた。
片足だけ裾をしぼった時はだいぶ余裕があるように見えたが、完成するとなんだかぱつぱつに見える。

リネンコットンのぱりっとした生地で、足のタックがきれいに出た。

凍える日

一日をとおして窓の外から雨の気配がした。凍える日が続いている。

おなかにわたとグラスビーズを詰め、仮目を外してグラスアイをつけた。
昨年縫った子と並べてみると、まったくおなじ型紙でも顔の大きさからちがう気がする。手足の位置はだいぶ安定してきた。
せっかくなのでおそろいの服を縫おうかと考えている。

手という道具

耳を縫いつけ終わった。まち針を4本使って固定してから縫いつけているが、針を刺す際にすこしずつずれるのか、はたまた手癖か、仮留めの時と寸分違わない仕上がりにはならない。
耳の毛をトリミングすると地のこげ茶が際立ち、野生みがあらわれた気がする。

テディベアを縫いはじめてから、指と爪は縫い道具と化した。爪がよく割れるので、自然と手指にネイルを塗らなくなってしまった。
親指の皮が厚く硬くなり、切った小指の関節は傷が癒着することなく糸の摩擦で深い溝となりつつある。
手という道具はこのようにして、用途にあわせて最適化してゆく。

早春の候

かんたんな日記を綴りはじめてから、もうじき一年が経つ。
もとは夜の薬の飲み忘れ防止のため、文章の練習を兼ねて書きはじめたのだが、またたく間に季節が一巡してしまったことを嘆くより、細々とではあるが続けることができたことを素直に喜んでもよいのかもしれない。

梅の花がほころんでいる。沈丁花の、あのすばらしいかおりが漂ってくる日も近い。