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Life is almost like a daydream.

手という道具

耳を縫いつけ終わった。まち針を4本使って固定してから縫いつけているが、針を刺す際にすこしずつずれるのか、はたまた手癖か、仮留めの時と寸分違わない仕上がりにはならない。
耳の毛をトリミングすると地のこげ茶が際立ち、野生みがあらわれた気がする。

テディベアを縫いはじめてから、指と爪は縫い道具と化した。爪がよく割れるので、自然と手指にネイルを塗らなくなってしまった。
親指の皮が厚く硬くなり、切った小指の関節は傷が癒着することなく糸の摩擦で深い溝となりつつある。
手という道具はこのようにして、用途にあわせて最適化してゆく。